さて、前回の続きになります。
人や物事と関わる瞬間は、それは常に「現在(いま)」という時の連続です。
自分らしい心の在り方で常に在りたいものですよね。
では
⑬今すぐ行動に移す。
禅では、行動、実践がすべてと説きます。
水が上から下に流れ落ちるように、人間は、何も意識しないと楽な方へ楽な方へといく生き物です。
その結果、時間だけが過ぎていき、いつしか「まあ、いいや」とあきらめてしまう。
それでは、いつまで経っても変わることはできません。
晩年自分の一生を振り返った時に「自分の生き方はこれでよかったのだろうか」と後悔しても、時間を巻き戻すことはできないのです。
行を修めることで仏性を磨き、仏へと近づくのが禅の生き方です。
理論と実践が一致することを行解相応(ぎょうげそうおう)と言います。
一瞬一瞬、自分の信じる道に真剣に取り組むことで人生を切り開いていくのです。
悪い事や嫌な事がない人生などありません。
山あり谷あり。思い通りにいかないのが人生だと言ってもいいでしょう。
それを前向きに捉え、良いほうへ転じていけばいい。
その為には、
「明日から」「今度から」と思わないこと。今すぐ変わる(やる)と決めること。
⑭焦らずに待ってみる。
鍬を持ち、土を耕して種をまく。成長の様子を細かく観察し、水やりや間引きをして雑草を取る。
そうやって手間暇をかけ、数か月、あるいは一年かけて作物を育て、自然の恵みをいただいてきたのです。
しかし、意のままにことを進めたいという焦りが先に立ち、今すぐ結果を出さなければ気が済まないと考える人が増えている気がします。
特に、子どもや部下を育てる時に、この焦りが生まれがちです。
人にはそれぞれ成長の速度や変化のタイミングがあります。人を育てるうえでは、相手のペースを見極める作業は欠かせません。
ところが、自分の都合や思いにばかり意識が向いて、相手の状態を見ることができず無用な苛立ちを生む原因となっているのです。言うまでもなくこれは自分自身を育てようとする時にも起こりがちなことです。
また、人間関係のトラブルが起きたり、人から誤解されたりした時に問題を解決しようと急ぎすぎて、かえって面倒を引き起こしている人も見かけます。
コニュニケーションがうまくいかない時は、無理に何とかしようと躍起になるのではなく、待ってみるというのも大切な解決法のひとつです。
ひなが卵から孵る時、外の環境に出る準備が整うとひなは内側から殻をつつきます。
そのかすかな音を捉えて親鳥は外側から殻をつつき割ってあげます。
ひなが内側から殻をつつく音が「啐」。
親鳥がつつく音が「啄」。
啐啄同時(そつたくどうじ)。両者のタイミングがピタリとあった時に、物事は変化し、新しいものが生まれるのです。
④へ
つづく・・・
おまけ。
言わなくても理解してくれる。
甘えかもしれない…。
でも信頼でもある。
何もしない。できない。ではない。
しないのである。
ただ。
時間を待つのである。
想いとは…
エネルギーである。
さあ、宇宙に向かって
放ってみよう(笑)