みなさん。
ようやく重い腰をあげ、取り組むことにしました。
この著書をどうやってまとめていこうか悩みに悩んでいましたが、
ヒル博士と悪魔の会話を素直にそのまま記事にしていこうと思います。
おおよそ、あなたの人生の半分に影響を及ぼすほどの内容になっていると思います。
では。
※まずは①を。
私は、あいかわらずリンカーン記念館の前に車をとめたまま、それまで何度も成功の高みへと昇っては絶望の淵へと転がり落ちたときの状況を思い返していた。
すると、元気の出そうなアイデアが一つ、行動計画という形で私のところにもたらされた。
そして、その計画を実行に移せば、そのとき私が催眠術にかかったように陥っていた無関心という感情を振り払うことができるに違いないと感じた。
悪魔は私との対話の中で、私から積極性と勇気を奪い取ったこの不思議な力の正体についてはっきりと説明してくれている。
それは、大恐慌の際に何百万もの人間を操るのに使ったのと同じ力だ。それこそが、悪魔が人間を惑わし操るときに使う最大の武器なのだ。
私にもたらされたアイデアとはおおよそこのようなものだった。
私はカーネギーを始め500人以上もの成功者から、職業や社会的地位に関係なく、大きな成功を収めた人は必ず、マスターマインド(※一つの明確な目標を達成するために2人もしくはそれ以上の人間の間で築く調和のとれた協力関係)を活用していたことを教えられていた。にもかかわらず、成功哲学を世に広めるという自分の目標に向けては、そのような協力関係を築くことをしていなかった。
マスターマインドの力をよく承知していたにもかかわらず、その力を積極的に使おうとしていなかったのだ。それまでずっと、自分より優れた人々と協力関係を結ぶよりも、一匹狼でいることを選んできたのだった。
マスターマインド
ひょっとすると、悪魔との対話が始まったのは、ヒル博士がリンカーン記念館の前にいたこのときだったのかもしれない。それは実際に起こったことだったのだろうか?
ヒル博士にとっては、それは現実の出来事だったし、そのときの経験が、その後の博士の生き方と、彼が自分の発見をどのように私たち、つまり彼の生徒たちに伝えるかを決めたのだ。
博士の言葉を繰り返すと、博士は「過去の偉大な指導者たちの中で私が記録を調べた人々は、一人残らず『到着』前に、困難にさらされたり、一時的な敗北に襲われていた」ことを発見していた。また、博士は他の著作において、これらの偉大な指導者たちのまわりには常にマスターマインドが存在していたと述べている。
彼らはみな、逆境にあっても心の葛藤を克服し、その後のマスターマインドを活用して自ら成功を導いたのだ。
あなたも、逆境を乗り越え、成功に近づくために、マスターマインドのグループ、つまり一つのチーム作りを、どうしたらできるか考えてみよう。
分析
ここで、これからあなたが読み始める奇妙な対話について簡単な分析をしてみよう。
読者の中には読み終えたあとに、「博士は本当に悪魔と話したのだろうか?それとも、あれは単なる創造だったのか?」と疑問に思う人もいるだろう。前もってその答えを知っておきたいという人もいるかもしれない。
正直に言って、私にはこうとしか答えようがない。私が話をした相手は、(悪魔自身がそう主張しているように)本物の悪魔だったのかもしれないし、単に私の想像の産物だったのかもしれない。
どちらにしても、この対話がもたらす情報の重要さを考えれば、そのこと自体はさして大きな問題とはいえない。
それよりも、重要なのは次のような点にある。
この対話は、自分が本当にやるべきことを見つけようとしている人々に有益な情報を与えているかどうか。
もしそうなら、それが実際に起こったことであろうとフィクションであろうと、注意深く読んで、真剣に分析する価値がある。
その情報の出どころがどこかとか、これから皆さんが読もうとしている驚くべき話を語った悪魔が何者であるかとかいうことには、私は何の興味もない。
私が関心を持っているのは、悪魔の告白したことが私の経験してきたことと一つの矛盾もなく一致するかどうかということなのだ。
この対話を読めば、人生とあまりうまく折り合えないと感じている人も、実際の生活に役立ついろいろな情報を見つけてもらえると信じている。
なぜなら、
この本の中心テーマは、私が望む幸福を私の性格に最もよく合う形で私にもたらしてくれるよう設定してあるからだ。
おそらく、この対話を最も有効的に利用する方法は、悪魔の存在を彼の主張する通りに受け入れ、自分がこれは使えると思うメッセージがあれば、それに素直に従うことだ。悪魔が何者で、それが本当に実在するのかどうかなどということは、この際忘れた方がいい。
私の本当の気持ちを言わせてもらえれば、私の出会った悪魔は実在すると信じている。ではいよいよこれから、悪魔の不思議な告白にじっくり耳を傾けることにしよう。
③へ
つづく・・・