円を描くには、まず中心の一点を決める。
その一点によって大きな円も小さな円も描ける。
中心とは、広がりがわずかでもあったらブレが生じ、中心とは言えない。
中心とは、幅的、存在的には無でなければならない。
この無なるTaoゆえに、すべては生み出される。
私たちの世界は、太陽系も、原子も、ことごとくスピンし、スピンと無縁な存在は一つとしてなく、そのすべてに中心がある。
この無なる中心につながる状態を、私たちは悦びと感じ、快と感じ、楽しく明るいと感じるのである。
ちょうど、中心なる太陽からの光につながるようにである。
そこからはずれる警告を、私たちは不快と感じ、気持ち悪いと感じるのである。
だから、中心につながるためには、気持ち悪い、不快と感じる物事からは勇気をもってはなれなければならない。
芸道の極みも、この原理から生まれる。
人間のあらゆる創造は、自然界と同じく、このゼロなる一点につながることから生まれるのである。
一芸に秀でるものは諸芸に通ずるというのも、この理である。
となります。
いかがでしたか?
ブレないとは目的が明確なこと。
明確な目的があるという状態でしたよね。
不快や気持ち悪いと感じるとき、それはあなたの目的からズレていますよ。と警告されているのですね。