宝くじで大金を得た後に、大不運に見まわれるというようなことがある。
何かで成功したと同時に凡人は有頂天になる。
そうなった瞬間、運気のリズムは反転する。それをそうさせてしまうのも、人間のエゴの心、自尊心だ。
ゴルフの世界ではホールインワンをした後は、大きなミスが多くなると言われるようだが、これは心理的な作用を超えた法則だ。
現象の世界に陽が生じた時、反転させないコツは、心の世界を陰にする。
つまり、とことん謙虚であること。
あるいはいい意味でハングリーであることだ。
自我が強い人ほど、人の上に立てば有頂天になり、異性に出会えばうわつき、財力を得れば自分のために使いたがる。
しかし、これも、本質の悦へと至った人間は、そうした幸運に振り回されることがない。
世間の見栄や競争の中で生きる人々にとってのどんな喜びも、彼の悦を上回るものではないからだ。
彼は最上を知るがゆえに、偽物に心を動かされはしないのである。
常に満たされているがゆえに、一時の幸福に感情を振り回されることがないのである。
悦の中に生きる人間は、意図しなくても真に謙虚となる。
となります。
いかがでしたか?